IFFTインテリアライフスタイル
2012.10.30.
先日、IFFTインテリアライフスタイルが開催され、デザインハートとして初の国内展示会デビュー!?
実は海外(マレーシア)での出展が先行していましたが、今回は2小間のブースを皆で作り上げました。
15組のデザイナーの作品が一同に並んだブースはまさに「デザインハートショップ」。個々の個性的な作品を全体としてどう見せるか。じっくりと時間をかけてディスプレイの検討を行いました。
これら企画から施工まで全て自分たちで手掛けられるのが、デザインハートの凄さです。
写真の通り、連日多くの方々がブースに来られました。接客もデザイナー自らが行うことで、作品の細部まで知って頂くことができました。
デザインハートブースでの私の出展作品は「Wan」です。
現在(株)sixinch Japanから商品化されていますが、今回は黒に白ぶちの新色で、今までで最も大きい二人乗りのタイプも制作いたしました。親子でWanに乗って欲しいですね。
目の前のバンビちゃん(ミラノサローネで話題になった)を追い回す日も近いかも?
デザインハートは同時に西麻布の「ギャラリー・ルベイン」でも展示会を行っておりました。IFFTはモノの提案で「ギャラリー・ルベイン」では旅に関わるコトの提案を行い「Travel」というテーマで、旅をデザインした企画展を開催いたしました。「ギャラリー・ルベイン」の様子は次回にお届けしたいと思います。
IFFTではプロトタイプを含むデザイナーの試みを発表するコーナー「cocolomi」ブースにも出展。ここでは新作家具を発表いたしました。その名は「Bara」。「バラバラ」を意味するこの家具は名の通り、バラバラな状態ではスツールやテーブルなど個々の機能があり、連結することでまた違ったカタチが表れ、積み重ねると各モジュールにより、高さの違う機能的な使い方ができ、柱やアーチにもなるという多様な表現が可能な遊具にもなる家具です。
「Bara」はr-homeworksの今中隆介さんとのコラボレーションにより、(株)sixinch Japanの商品として生まれました。
元々は春に開催されたインテリアライフスタイルのsixinch Japanブースのデザインを今中さんと考えていた時に出たアイデアで、装飾用として提案したものでしたが、細部を詰めて半年後の今回プロダクトとして発表することになりました。IFFT開催直前に届いた「Bara」の完成度にとても満足しています。
いつの日か、以前提案したブースをこの「Bara」で作ってみたいと思います。
一見固そうに見える「柱とアーチ」の造形はまさに狙い通りで、触ってみるとsixinchコーティングされたウレタンの柔らかさと軽さに皆驚いて「これ何でできているの?」と質問があり、そこから会話が始まりました。
今回の展示が非常に楽しかったのは、アーチの組立てのデモをブース内で行ったことです。バラバラにして転がしておくと崩れた神殿の遺跡のようで、これらのパーツを積み上げ、西洋建築に見られる石積みのアーチ構造を再現すると多くの方々が脚を止めてくれました。両サイドから積み上げていき、真ん中の最後の1ピースを差し込むとアーチの出来上がり。少しくらい重いものを乗せても崩れません。アーチにネコが登ったら面白いなあと今中さんと話していました。ギザギザの柱(柱身)の部分はスツールで、柱の上部(柱頭)部分は単体でローテーブル、柱身1つの上に乗せるとテーブル、柱身2つに乗せるとスタンディングにちょうど良いカウンターの高さになります。せっかく組み上げた柱とアーチを卒業生が見事に壊してくれました。
軽く柔らかいので崩れても大丈夫。「Bara」の今後の展開にご期待願います。
LINK
DESIGN HEART
r-homeworks
sixinch Japan