Glocal JAPAN!
2010.3.17
講演と申告を同時に済ませ、ほっと一息の今日この頃。
先日のJAPAN SHOPでの講演は、多くの方々に見て頂くことができた。オープニングのプレゼンテーションは3分間のムービーのみにし、その後はナーブスを使ったモデリングのデモンストレーションを数多く行った。しかしちょっぴり欲張ってしまい、飛ばし過ぎたようで………2回目は途中で息切れ状態。やっぱりお昼はちゃんと食べないとなあ〜(確定申告も早くやっておかないとなあ〜)
通勤途中にリーマン予想関係の本を読んでいたら、次のような言葉があった。
「今や、数学は勘定や計算ではない。このことは建築術がレンガを作ったり木を切ったりする技術ではないのと同じであり、絵を描くことがパレットの上で色を混ぜ合わせる技術ではなく、地質学が岩を砕く技術ではなく、解剖学が解体する技術ではないのと同じである」
100年前のある数学者の言葉だが、もしこの数学者が今の時代に生きていたら、次のようにつぶやくかもしれない。
「デザインが意匠や設計、そして付加価値を意味するのではないのと同じである」
ではデザインとは?………自分もしくは、誰かの役に立つモノというのは、結果的にはモノによって、何らかの問題を解決することである。まずは自分の身近な問題の解決に対して、精一杯の解答を示すこと。その解答を他の方々にも見て頂く機会があれば出来る限り見て頂きたい。それがデザインイベントであったり、自分達で企画したイベントであったりするので、今年もいくつかのイベントを候補に上げ、そこで自分なりの解答を示したいと思っている。
先日の講演を皮切りに、イベントの季節が到来(花粉も到来)だが、昨年は4月にイタリア、5月にはNYで展示を行ったので、その準備に追われていたことを思い出す。では今年は??
前半は近場でいろいろとイベントを行う予定。私自身東京の下町生まれの下町育ちなので、親密な人付き合いのある下町のパワーがとても好きだ。下町巡りをしていると、下町はまさにGlobalとLocalなものが混ざり合ったGlocal(グローカル)な街として、とても魅力的なことに気付いた。
そんな下町の北千住から世界へ、まさにグローカルを地で行くような、ユニークなプロダクトを発信するfurnishが、4/1〜4/13まで新宿オゾンのリビングデザインギャラリーで、「fun, fun, fun & fan」と題した展示を行う。彼らとは東京デザイナーズウィーク出展時のお隣さんとして知り合い、その後他のデザイナー達も含めて頻繁に会うようになった仲間である。アパレル出身のfurnishは、モノを「使う」だけでなく、「楽しく使う」というコンセプトのプロダクトを、地元の足立区で生産しており、国内外の雑貨店や百貨店、ミュージアムショップから多くの引き合いがあるようだ。その幅広い活動は、私自身多くの刺激を受けており、今回のオゾンでの展示は、furnishの世界観が存分に発揮できるであろう。今からとても楽しみだ。
そしてたまたま同じ時期(4/6〜4/10)、同じ場所(新宿のオゾン)で「+Pプロジェクト」展が行われる。これは粉体塗装のエキスパートであるカドワキグループのプライベート展であり、量産工業製品から、オートバイ、自転車、家具や雑貨まで、環境に優しい粉体塗装を使ったプロダクトが集められ、その中に私のマングローブチェアも展示される。花見のついでに、是非この二つの展示会に足を運んで頂けたらと思う。