We have a Dream
2010.10.8
山場を迎え、このまま進むと崖っぷち、登りきれるか頂上へ、、、と思う今日この頃です。
引き続き「Design Heart」の準備に追われています。展示空間の什器等も全て自分達で制作し、現場施工を行います。部材の手配も普段仕事でお世話になっている業者さんへ「材料カットのみで、組み立てはこちらで行います」と伝えると、「何するの?」と聞かれ、Design Heartの話をすると「面白そうだから安くしておくよ」というありがたいお言葉につい甘えてしまいます。このように多くの方々の隠れた協力にも助けられながら、準備は着々と進んでいます。
さて、個人の作品の方は今回、新作を4点発表予定です。今までは1展示会で新作1点を発表していましたが、今回は家具3点+共同制作1点の新作、従来のモノ=代表作を1点展示します。今年は他の展示会の出展も控え、今回の「Design Heart」に集中して作品作りを行った結果、このようなかたちになりました。新作家具は、全てあるメーカーさんの商品として発表されるので、非常に楽しみにしています。
そして共同制作のモノですが、今年はこれに全てを投入して来たと言える程、大きなチャレンジとなっています。日本ではあまり例のないモノだけに、試行錯誤が続き、作業が大幅に遅れてしまいましたが、これもまた多くの方の協力により、ほぼカタチとなっています。現在最後の修正を行っており、展示ぎりぎりまで作業は続きますが、「夢のある」モノとして話題となることを確信しています。
「チャレンジに失敗はない。実験は経験となり、次のアイデアを生む力となる」
やはり自分の関わった仕事に「夢があるか?」ということは、非常に大切だと思います。それはどんな仕事にも言えることですが、モノを創るデザイナーの一人として、これは最も大切なことであり、結果どれだけ愛情を注ぐことができるかということに繋がっていきます。中には「個人的な想いなどは不要」とおっしゃる方もいると思いますが、この作品は国内では例が少なく、非常に入手が難しいモノであり、個人的な想い、、、非常に強い想いがなければ、存在しないモノなのです。
ある方の想いが伝わり、3人の出会いから生まれたモノ。恥ずかしながら自分自身も知らなかったモノで、情報も少なく、分からないことばかりで、自分の力の無さを何度も思い知らされました。それでもより良いものに一歩でも近づけたいと想う気持ちがパワーとなって、ついにここまで来ました。まだ完璧とは言えないモノですが、完璧を目指して、日々改良を行っています。
まさに「I have a dream」,「We have a dream」なのです。
このプロダクトを持って、世界中を周りたい。そんな夢を見ています。目の前で組み立てられて行くモノを見ていると、その気持ちがどんどん高まって行くのを感じます。少数派と言われるモノですが、これには大きな夢がある。そしてやはり自分は好きなんだなあ〜と思う瞬間をこれだけ感じさせたモノは他にはない。まさにライフワークと言えるモノになることを確信しています。
おっと、まだまだやることは山積。最後まで気を引き締めて行きたいと思いますので、「Design Heart」をどうぞよろしくお願いいたします。