Workshop
2010.6.20
iPhoneアプリのブブゼラの音が、今だに耳に残る今日この頃。
まずは先日のインテリアライフスタイル展、課外授業を兼ねて、学生15名程を引率して訪れた。このようなデザインイベントは初めての学生も多く、実物を目の前に何かしら感じてくれたと思う。その中には私のデザインしたモノも試作品として展示されたが、反響があったとの事で、商品化へ向けて今も改良を続けている。
そして翌日のシーフロントミュージアムは、両日とも晴天に恵まれ、ワークショップ「あおぞらデザインフェス」も大盛況であった。おかげでさらに健康的な日焼け顔。これでまたシミが増える?
今回初めて参加した公共のイベントであったが、あおぞらの下、10数点の作品が置かれ、シーフロントミュージアムの名の通り、訪れた方々が自由に座り、寝転んだりして、公園内に置かれた作品と人との出会いが一つの風景を作り出していた。木製家具は樹木の一部となり、アクリルはその透明度をさらに増し、映り込みのある金属は周りの環境を映し出し、それぞれの作品が自然に溶け込んでいた。
そしてワークショップの「あおぞらデザインフェス」は、連日多くの親子が訪れ、休む間もない程大勢の子供達が来てくれた。シナ合板の作業テーブルと紙管で作った小イスを用意し、はさみを使ってフェルトを切り、蝶のカタチをしたブレスレッドや父の日のプレゼントにもなる名刺入れ、着せ替え人形などを子供達といっしょに制作した。みなとても真剣で丸一日いっしょに過ごした子供もいたくらいだ。
とにかく素直でかわいい多くの子供達と長時間過ごしたのは初めて。この経験から学ぶ事は多く、自分と同世代の親と子供についての会話もでき、とても楽しかった。我々の作品に興味を持って頂いた方には、iPadで他の作品なども見せることができた。このように初参加で手応えを感じたシーフロントミュージアムは11月も開催されるので、さらにパワーアップしたワークショップを考えている。
そのiPad、とても役に立っている。仕事場では机の上で、家では枕元まで持って行き、使っている。3Gだからいつでもどこでもネットに繋がるので、これからは「書を捨て、街に出よう!」ではなく、「書も(iPadに)入れて、街に出よう!」という感じで、iPadのみを持って外へ出る日も多くなった。このようなプロダクトの出現により、日々の生活が確実に変わって行く。
日々の生活が確実に変わって行くプロダクトの開発とは、何と夢のあることだろう。私自身、いま開発を行っているプロダクトがあり、これによって日々の生活が変わる方がいるかもしれないと思いながら、デザインを考えている。その為の打ち合せを日々行っているが、早く作りたい衝動をどうにか押さえて、しっかりとしたモノにするべく、試行錯誤が続いている。今年は全ての情熱をこのプロダクトに注ぐつもりなので、この夏は本当に“熱い日”が続くだろう。時期が来たら発表したい。
さて、来たる6/25(金)に青山のFIAT SPACEにてDesigners' Nightというイベントが開催される。CADのVectorWorksのユーザー同士の交流を中心に、DJによる音楽と作品の映像を流すクラブイベントということで、私自身楽しみにしている。そこでは「Talk Speed」と称して5分間のショートプレゼンを行うこととなった。暑く熱い夏を乗り切るためにも、クールな空間でデザイナー達との会話を楽しんで頂きたいと思いますので、是非お越し下さい。