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Designer's Blog  2009

What a wonderful “Design” world!

出展すること
2009.6.9

LATimes small.jpg 特に理由はないが、早寝早起きが続いている今日この頃。

 引き続き、海外からの問い合せメールに(必死になって)返信をしている。その中にデザイナーや彫刻家の方もいて、デザインの話でいろいろと話題が広がり、お互いに写真を送ったりして、話が尽きない。私からの返信はどうにか通じる程度の英文だと思うが………必死さが出ているのか?何となく気持ちが伝わるようで、また返信が届くのがとても嬉しい。

 ICFF(NY)では、少しの間自分のブースを離れ、他のデザイナーのブースを見て回った。
歩きながらつい気になった作品があると、言葉の問題など気にせずに、デザイナー本人と会ってみたくなるもの。「これはあなたのデザイン?いいデザインですね!」と言いながらブースを訪れると、皆とても丁寧に説明してくれる。その後「これが僕のデザイン」と少し照れながら自分の作品を見せると、素材や加工方法、使用しているソフトウェアの話題でまた盛り上がり、「後で君のブースへ行くよ」と言ってまた再会。帰国後はまたメールで話し、「次はどこに出展するの?」「秋は東京のデザインウィークに行くからまた会おう!」ということになる。このような出会いは展示会ならではのものだ。

 先週はビッグサイトで開催されていたインテリアライフスタイル展へ行った。先日のミラノサローネやICFFにも出展していた話題の素材メーカーの日本法人が初出展しており、実物を見るためにブースを訪れた。メーカーの方に聞いたところ、防水性やUV耐性も非常に高いとのことで、是非試してみたいと思っている。また先日のサローネで出展の手伝いを行ったshimashimaブースに展示したイスや、昨年の100% Design Tokyoで出会ったデザイナーの方も出展しており、いろいろと話をすることができた。

 このように国内外によらず、自らが出展者となって作品を展示していると、デザイナー自身が自分のブースを持ち、作品を宣伝するということがどのようなことなのかが、身に染みてよく分かる。 数少ない出展場所を見つけ、自費を投じて作品の制作/宣伝/広告、そして終日ブースに立ち営業活動を行っていると、世に出ている市場調査やトレンドとはまた違う反応を、自ら体験することも多い。一般的なマーケティング情報も参考の一つとし、それのみにとらわれずに、デザイナー自らが新たな市場を創造していくということが、とても大切だと日々感じている。

 今年は9月に大阪で行われる住空間をメインにした初の展示会「リビング&デザイン」、そして10月後半には恒例の東京でのデザインイベントに出展が決まっている。東京では、お互い出展する中で知り合ったデザイナー達と「どうせ出すなら一緒に何かやろうよ〜」という話になり、現在構想中である。また最近は制作を行った職人さんからも「ここに出さない?協力するから〜」という声を聞くようになった。これも実に嬉しいことである。

 さて先程一通の封書が届いた。なに?ロサンゼルスから?……開いてみるとLos Angeles Timesの土曜日版に同封されている「Home & Garden」という新聞であった。(WEB版はこちら
そこには「Best of the International Contemporary Furniture Fair」という記事で、ICFFに展示されていた緑色のマングローブチェアが載っていた。「walks the line between design and art」という言葉と共に…………