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Designer's Blog  2009

What a wonderful “Design” world!

毎日がSpecial
2009.10.16

seminar.jpg 約1000枚の「葉っぱ」の制作に追われている今日この頃。

 秋の晴天は“まさに自転車日和だなあ〜”とつぶやきながらも、最近全く乗っていないのが痛い。
ロードレーサー、マウンテンバイク、ミニベロ、ピストバイクの4台を持っているのに、お飾りのディスプレイ状態。とにかく夢の自転車通勤のために日々磨いておこう!これってやっぱりディスプレイ?

 先日、あるウェブサイトで見つけた一台の美しい自転車に衝撃を受けた。「これは凄い!」と制作者を調べていると、その方はイタリアのベローナにある自転車工房で働いている日本の方であった。
その後、ご本人のホームページに辿り着き、木の自転車「KINOPIO」の写真や制作談話(アルプス越えの様子など)を観ていると、そのデザインセンスとモノ作りにかける情熱が伝わり、「この人はSpecial凄い!」と思い、隅から隅までサイト内をネットサーフィン。

 このサイトを観ていると、10年程前に自転車を持ってイタリアへ行った思い出が甦ってくる。
サイト内にある手作りの自転車工房訪問記を読み、イタリアの伝統的な自転車工房の紆余曲折と現状を知り、僅かながら残る手作り工房での丁寧で美しい仕事に目が釘付けとなった。特にイタリアの山奥にある麻薬中毒者の更生施設を訪問した話には感動した。まさかここで作られたフレームが、ジロやツールのトップ選手が乗る自転車になるとは!イタリアという国の自転車文化の奥深さに心を打たれたのであった。

 徹夜明けの先日、その熱い思いが冷めず、勢いでイタリア在住のご本人へメールをしてしまった。
すると翌日に返信があり、“ちょうどいま日本にいるんですよ〜。明日イタリアへ戻りますが……”との事。幸いに私の作品にも興味を持って頂けたとのことで、いつかお会いしたいなあと思っていたら電話があり、“これからそちらへおじゃましま〜す!”と言う訳で、急遽お会いできたのである。
有言実現!何と言うタイミング!世界は広いようで狭い!

 初めてお会いした安田さんは、想像通り大きな方(心も背丈も)で、木の自転車「KINOPIO」の制作秘話やその他モノ作りの話、流通に関しての話、イタリアでの生活や文化、そしてミラノサローネの秘話など、非常に興味深い話を聞く事ができ、また私の作品に関してもアドバイスを頂くことができた。途中から溶接のプロも合流し、職人同志の熱い話などで話は尽きず、あっという間に時間が過ぎていった。ほぼ全てを自らの手で作ってしまう安田さんの技術と情熱と人柄に大いに刺激を受け、思い出に残るSpecialな一日であった。

 こんな凄い方からパワーをもらったのだから、僕もこれから情熱+気合いを入れて、葉っぱ1000枚作るぞ〜!!って、あと二週間も無いのに間に合うのかなあ〜。情熱とか気合いとかの前に、ちゃんと計画しないとなあ〜。とにかく“毎日がSpecial♪”慌ただしくなりそうだなあ〜。

 さて、来たる23日(金)に、Vectorworks「秋のスペシャルセミナー」が開催される。そこでは私の作品を前に、その制作プロセスを紹介しながら、モデリングのデモンストレーションを行う。また近年、国内外のデザインイベントに参加しているが、それらのレポートも兼ねた映像も紹介したいと思っている。東京デザイナーズウィークのちょうど一週間前ということで、その内容と新作の紹介などもいち早く行う予定なので、興味のある方は是非お越し下さい。